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2006年11月15日 (水)

ニートみたいな人(ある教え子を想う)

いました、一人。

今年の春に卒業した教え子の中に、進学も就職もしない人物がいました。

月曜日にタイヤ交換をしていたときも、彼のことを思い出していました。

この生徒、自分が知的障害の養護学校に通うことが気に入らず、そうかといって高等学校へ入学する意思もないんです。

授業についていかれるかどうかは別ですけど、途中で行かなくなって留年を繰り返す可能性もあります。

障害は軽重にかかわらず、それぞれに苦労や悩みがあるんです。

彼の障害は、ホントに障害があるの?っていうくらいに軽いです。

  ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

インターンシップという言葉がありますが、養護学校のそれは現場実習(産業現場等における実習)と呼ばれ、もっと本格的なものです。

生徒が本物の会社へ赴いて(通勤して)仕事をします。

期間はだいたい2週間ぐらいですね。

学校の授業として行なうので、報酬はありません。

その代わり、自分がここの職場で通用するかどうかを試すことができます。

会社側との折り合いがつけば、就職も可能です。

しかしこの生徒、

「タダ働きなんか、やってられない」

と言い放ち、2週間だけの実習でも、行ったり休んだりの繰り返しでした。

学校自体も「養護学校」が気に食わないので、こちらも来たり休んだり。

しかも、自分のしたいことを表明するわけでもなく、他力本願の傾向がとても強く、卒業の3ヶ月前になっても「一寸先は闇」でした。

雇う側から考えれば、来るか来ないかはっきりしないなんて、こんな気まぐれな人間はとっても嫌がられますね。

本人にしてみれば、心が納得しないとか、安心できないこととか、自分なりの理由があるんでしょうけど、世間の風は冷たいです。

それに加えて彼は自分の心身に障害があることを認めようとしないし、障害者雇用とか障害者向けの行政サービスの存在も、利用する気がないのでまったく役に立たないのです。

ハローワークへは行く気がないし。

これは多分、不安なのでしょう。

行ったことのない所だし、知らない人ばかりだし、何をどうすればいのか、誰に何を聞けばいいのか、全然わからないから、行きたくない。

そういうことを理解してくれる人って、そんなにたくさんいないでしょうね。

「あ。仕事探し? だったらハローワークへ行けばいいじゃん」

「求人情報誌なんて、そこらへんにたくさん置いてあるじゃん」

まあ世間一般の人なら、だいたいこんな風に言う程度でしょう。

家庭ですよ、家庭。

ほったらかしていても育つ生き物もいますが、人間の場合には無理ですね。

しかも、誰でもいい筈はないでしょう。

「放任」と言わざるを得ないような家庭環境では、こうなってしまうのかも知れません。

  ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

それで、タイヤ交換をしていたときに、

「こういうことだって、ホイホイできる筈なんだから、小遣い稼ぎをネタにして引っ張り出したいなあ」

なんて考えていました。

 カネが貰える。

 達成感を持てる。

 人の役に立つ。

 自信がつく。

いいことがたくさんあります。

お客様になってくれる人は、学校職員にたくさんいる筈です。

卒業生だし、私にとっては前任校だし、大丈夫でしょう。

稼ぎは山分け。

と、ここまではいいんですが。

問題がたくさんあります。

●まず、私が野を越え山を越え片道100キロの道のりを何度も往復するのは無理。

→ せいぜい2日間となる。

●本人がこの計画に納得しても、その日になって本当に来るかどうかがわからない。

→ そうなったら、オレ一人で作業だな。これ自体は別にいい。

→ しかも、このときは問題を洗い出して対策を考えないと意味がない。

これじゃ、リスクが大きいですねぇ。

動くに動けないこのもどかしさ。 (-o-)

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